東福寺の見どころ徹底解説|春の絶景と青もみじ満喫ガイド【2025年版】
春の京都で新緑の絶景を楽しみたい方にとって、東福寺(とうふくじ)は外せないスポットです。
東福寺の見どころを春に訪ねると、特に目を引くのが「青もみじ(あおもみじ)」。
「青もみじの見頃はいつ頃ですか?」と気になる方も多いですが、4月下旬から6月上旬まで境内は鮮やかな緑に包まれます。
なかでも東福寺の通天もみじ(つうてんもみじ)は、通天橋(つうてんきょう)からの眺望が有名です。
一方で、東福寺に桜がない理由や、禅寺(ぜんでら)ならではの静けさにも注目が集まります。
また、東福寺三名橋(通天橋・臥雲橋(がうんきょう)・偃月橋(えんげつきょう))を巡りながら青もみじの美しさを体感できるのも、春ならではの魅力です。
さらに、東福寺には日本最古のトイレ「東司(とうす)」が現存し、歴史的な建造物としても多くの人に親しまれています。
この記事では「東福寺は何で有名ですか?」という疑問から、「東福寺 何の神様?」「東福寺のご利益は?」「東福寺の入場料はいくらですか?」といった基礎知識まで、春の東福寺を満喫するための情報を分かりやすくまとめています。
初めて訪れる方もリピーターの方も、東福寺の春を存分に楽しむヒントをぜひご活用ください。
- 東福寺の春に楽しめる青もみじや新緑の見頃
- 東福寺の三名橋や通天もみじなど春の絶景スポット
- 境内に桜が少ない理由や歴史的な特徴
- 拝観料やご利益など春に訪れる際の基礎知識
東福寺の見どころを春に訪ねる
東福寺の青もみじの見頃はいつ頃ですか?
東福寺の青もみじが最も美しく見られる時期は、例年4月下旬から6月上旬です。
特に5月中旬から6月初旬にかけて、木々の若葉がみずみずしい新緑を見せるため、訪れる人々の心を癒してくれます。
これは、東福寺の境内に約2,000本ものもみじが植えられているため、春の新緑シーズンには一面が鮮やかなグリーンに包まれるからです。
また、紅葉シーズンと比べて観光客が比較的少なく、落ち着いた雰囲気の中で散策できる点も魅力となっています。
ただし、天候や気温によって見頃の時期が前後する場合があるので、最新の情報を公式サイトなどで確認してから訪れるとよいでしょう。
青もみじが見られる季節はいつですか?
青もみじは、春から初夏にかけて楽しむことができます。
具体的には、4月下旬から8月ごろまでの長い期間、東福寺の境内を彩る新緑のもみじを観賞できます。
青もみじとは、秋に赤く染まる前の若葉のことで、鮮やかな緑色が特徴です。
この季節は木漏れ日を浴びて葉が輝き、初夏の涼しさと相まって清涼感あふれる風景が広がります。
一方、秋と比べると観光客が少ないため、ゆっくりと自然の美しさを感じながら境内を散策できる点がメリットです。
ただし、梅雨の時期は雨が多いため、天気予報をチェックしてお出かけの計画を立てるのがおすすめです。
東福寺の通天もみじとは?
東福寺の「通天もみじ」とは、境内の渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)に植えられている特別な種類のもみじを指します。
通天橋周辺で見られるこのもみじは、葉が三つに分かれている「トウカエデ」という品種で、東福寺のシンボル的な存在です。
トウカエデは、開山の円爾弁円(えんにべんえん)(聖一国師) が中国から持ち帰ったと伝わっており、一般的なイロハモミジに比べて葉の形が特徴的です。
秋には鮮やかに紅葉しますが、春から初夏にかけては青々とした新緑が楽しめます。
通天橋から見下ろす「通天もみじ」の絶景は、他の寺院ではなかなか味わえない東福寺ならではの体験です。
ただし、人気スポットのため写真撮影時には譲り合いの気持ちを忘れずに。
東福寺に桜がない理由は?
東福寺の境内には、桜の木がほとんど植えられていません。
これは、禅寺ならではの思想に由来しています。
華やかに咲き誇る桜の花は、見る人の心を浮き立たせ、修行の妨げになると考えられていたためです。
つまり、修行僧が日常的に精神統一しやすい環境を整えるため、あえて桜を避けて植栽されたのです。
一方で、もみじやカエデといった落ち着いた雰囲気の木々が多く植えられているのは、心を静め、禅の精神を体現する景観をつくり出すためでもあります。
このような理由から、東福寺では春は新緑、秋は紅葉と、季節ごとに趣の異なる景色が楽しめるのです。
東福寺三名橋とは?
東福寺三名橋とは、境内を流れる渓谷「洗玉澗」に架かる三つの木造橋、「通天橋」「臥雲橋」「偃月橋」のことです。
それぞれの橋は本堂や塔頭(たっちゅう)、開山堂(かいさんどう)など主要な建物を結び、東福寺の景観を象徴しています。
通天橋は長さ約27メートルの屋根付き木造橋で、本堂と開山堂をつなぐ橋として有名です。
秋には紅葉、春には青もみじの絶景が広がり、多くの観光客が訪れます。
臥雲橋は通天橋を眺める絶好のスポットで、洗玉澗を見下ろすことができます。
偃月橋は比較的静かな場所にあり、ゆったりと散策を楽しめます。
これらの橋からの眺めは、東福寺の季節の移ろいを感じる特別な体験となります。
ただし、橋の上は混雑する場合があるため、早朝など人が少ない時間帯の訪問も検討すると良いでしょう。
東福寺には日本最古のトイレがありますか?
東福寺には、日本で現存する最古の禅寺式トイレ「東司」があります。
この建物は「百雪隠(ひゃくせっちん)」や「百人便所」とも呼ばれ、室町時代前期に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
幅約30メートル、奥行き約10メートルの大規模な木造建築で、かつては100人以上の修行僧が同時に利用できるほどでした。
禅宗(りんざいしゅう)の修行の一環として、用便にも厳格な作法があったことから、このような大規模なトイレが必要とされたのです。
現在は一般利用できませんが、歴史的価値が高く、見学可能な特別公開が行われることもあります。
訪問の際は、公開日程を事前に確認してください。
東福寺見どころ春の基礎知識まとめ
東福寺は何で有名ですか?
東福寺は、京都を代表する紅葉の名所として知られていますが、実はそれだけではありません。
壮大な伽藍(がらん)建築や日本最大級の禅宗寺院としての歴史、国宝や重要文化財を多数有する点でも有名です。
特に、通天橋から望む紅葉や青もみじの絶景は多くの人に愛されています。
また、国宝「三門」や、近代庭園の傑作「方丈(ほうじょう)庭園」、国内最大最古の禅堂や東司といった歴史的建造物も見どころです。
このように、自然の美しさと文化財の両方を楽しめるのが東福寺の魅力と言えるでしょう。
一方で、紅葉シーズンは大変混雑するため、時間に余裕を持った計画が必要です。
東福寺 何の神様?
東福寺のご本尊は「釈迦如来(しゃかにょらい)」です。
釈迦如来は、仏教の開祖であるお釈迦様を意味し、人々に智慧や慈悲を授ける存在とされています。
また、東福寺は臨済宗東福寺派の大本山として、鎌倉時代に創建されました。
そのため、厳密には神社ではなく仏教寺院ですが、境内には鎮守社である「五社成就宮(ごしゃじょうじゅぐう)」もあり、ここでは複数の神様もお祀りされています。
五社成就宮では石清水八幡、賀茂、稲荷、春日、日吉といった神々が祀られており、寺院と神社が共存する日本独自の宗教観も感じることができます。
東福寺のご利益は?
東福寺では、福徳や開運、厄除けなどのご利益があると信じられています。
ご本尊の釈迦如来に祈願することで、心の平穏や家内安全、健康長寿を願う方が多いです。
さらに、塔頭寺院の勝林寺(しょうりんじ)には勝運・財運・厄除けのご利益があり、境内にある瀧尾神社(たきおじんじゃ)では仕事運や商売繁盛を祈る人も見受けられます。
このように、東福寺は多様なご利益をいただけるスポットですが、あくまで信仰に基づくものであり、必ずしも願いが叶うとは限らない点も理解しておく必要があります。
なお、御朱印の授与やご祈祷も行われており、記念や祈願の証として受け取る人も増えています。
東福寺の入場料はいくらですか?
東福寺の拝観料は、通常期と秋季で異なります。
通常期は、通天橋・開山堂が大人600円、小中学生300円、本坊庭園(方丈)は大人500円、小中学生300円です。
また、通天橋・開山堂と本坊庭園の共通拝観券は大人1,000円、小中学生500円で販売されていますが、秋季(11月9日~12月8日頃)は共通拝観券の販売がありません。
この時期は通天橋・開山堂の拝観料が大人1,000円、小中学生500円と高くなります。
障害者手帳をお持ちの方は本人と付き添い1名まで無料で拝観できる制度もあります。
拝観料はシーズンや特別拝観の有無によって変動するため、事前に公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。
紅葉や特別拝観期間は混雑するため、早めにチケットを購入しておくことをおすすめします。
まとめ
- 東福寺の春は約2,000本の青もみじが新緑で彩られる
- 青もみじの見頃は例年4月下旬〜6月上旬
- 春から初夏(4月下旬〜8月)は新緑のもみじが楽しめる
- 通天橋周辺の「通天もみじ」は特に美しい
- 通天もみじはトウカエデという葉が三つに分かれた品種
- 境内には桜がほとんど植えられていない
- 禅寺の思想から桜ではなくもみじやカエデが植えられている
- 東福寺三名橋(通天橋・臥雲橋・偃月橋)からの景色が春の名物
- 橋の上から新緑の渓谷を一望できる
- 日本最古の禅寺式トイレ「東司」が現存している
- 東司は室町時代前期の建築で重要文化財に指定
- 東福寺は紅葉と青もみじの名所として全国的に有名
- 国宝「三門」や方丈庭園など歴史的建造物も多い
- 本尊は釈迦如来で、五社成就宮には複数の神も祀られている
- ご利益は福徳・開運・厄除け・仕事運・健康長寿など多岐
- 拝観料は時期や場所によって異なり、秋季は料金が高くなる
関連記事